エコツアーの心得
東京の秘境「檜原村」を安全かつ持続的に楽しむために、守っていただきたいルールがあります。
檜原村の自然や文化へ実際に触れる前にぜひ目を通してください。
ポケットサイズのパンフレットも村内各所で配布しております。
自然を
楽しむための
心得
心得1 そこにあるから美しい
山にある植物や動物は採取したり持ちかえらずに、そのままの自然を楽しんでください。無許可での採取や持ち帰りは、犯罪になることもありますので、気をつけてください。
心得2 生態系を尊重する
野性動物に餌を与えてしまうと「自然の中で生きる力」を失わせてしまったり、人慣れした動物が人里に出て、獣害を起こしたりすることもあります。
心得3 美しいまま後世に!
ゴミの放置や無秩序に人間の痕跡を残す事は、美観を損ね、後世の人が楽しめなくなってしまいます。本来のあるがままの自然を楽しむことができるようにしましょう。
心得4 登山道を歩きましょう
登山道を外れて歩くことは、大きな危険が伴います。また私有地に無断で侵入したり、植生を荒らすことになりますので、許可の無い場合は、登山道(一般道)を歩いてください。
心得5 自然界に「火」は大敵
山火事は生態系を脅かすだけでなく、地域の人の暮らしにも大きな損害を与えます。焚き火などは指定の場所で行い、タバコの火の管理はきっちりと行ってください。
心得6 源流は水源地でもある!
檜原村の沢は源流ならではの美しい景観を楽しめますが、水源地でもあります。特に取水口近くでは、みだりに沢に入って汚したり、濁らせることの無いように配慮しましょう。
歴史文化を
楽しむための
心得
心得1 挨拶がすべての基本!
歴史文化は過去だけではなく、現在の「人」も介在します。人のコミュニケーションの基本は「挨拶」です。都会と違い、村の人たちは知らない人でも挨拶をすることが多いです。恥ずかしがらずに挨拶しましょう。
心得2 神事や郷土芸能へ敬意を払う
神事や郷土芸能は、伝統に基づき、実施者は誇りを持って行っています。単なるエンターテインメントショーではありませんので敬意を払いましょう。立入禁止場所への立ち入りや無理な撮影などで、進行を妨げないように気をつけて見学しましょう。
心得3 プライバシーに気をつけて!
文化財であっても個人が所有されていたり、現在も営みをされている場合があります。ご厚意で公開されている場合もありますので、プライバシーには十分配慮した上で、見学してください。写真撮影やSNS 投稿にも配慮を!
心得4 感覚の違いを理解する
来訪者には珍しく可愛い野生動物かもしれませんが、獣害に悩む地元の方もいます。ただの空き地に見えても、作物を植える準備をしているかもしれません。地元の方言が、来訪者には怒っているように感じることもあります。このようなことでトラブルになることのないよう、「感覚の違いがある」ということを認識してください。
コミュニケーションの
心得
心得1 来た時よりも綺麗に
美しい環境を次に来た人にもシェアできるよう心掛けてください。自然の中に人工物は残さない!ゴミは持ち帰りましょう。
心得2 煙草やペットは配慮を!
喫煙は自然の中でも周りの方へご配慮お願いします。ペットも他の来訪者や地元の人だけでなく野生動物にも影響を与える場合があります。糞尿の処理など的確に実施してください。
心得3 集団行動時は他に配慮を!
多くの仲間とともに行動する楽しさはありますが、人が多く集まる集団は、それだけで威圧感があることも忘れないでください。
心得4 大きな音や声に配慮を!
集落の近くでは大きな音や声に気を付けましょう。自然界の小さな音に耳を澄まし、静かでクールな檜原村を楽しんでください。
新しい
楽しみ方の心得
心得1 山を走る!は上級技術
トレイルランニングを楽しむ人が増えていますが、本来、山を走るというのは危険が多く、登山をされる方でも上級の技術です。十分な備えを行ってください。また、本来、登山道は「歩道」です。歩行されている方がいる時にはスピードを落とし、安全な場所ですれ違い、追い抜く場合は相手の方が譲ってくれてからにしてください。
心得2 乗り物で山に入るときは
MTBなど乗り物で入る場合も、歩行者への配慮と、道を傷めないよう配慮をお願いします。バイクなど原動機のついた乗り物は、原則許可を得ていただくようにお願いします。
安心・安全の
心得
心得1 自然にはリスクがある!
自然は私たちを癒してもくれますが、時として牙をむくこともあります。野外活動にはリスクがあることを忘れないでください。
心得2 体調管理は自己責任
体調が悪い時には、思い切って中止するのも大切です。自然の中に入る場合は、イザと云う時に対応が手遅れになることがあります。
心得3 イザ!という時に備えよう
悪いことばかり考えていると楽しくないですが、自然の中に入るときには、悪いこともしっかり想定しておきましょう。特に緊急の連絡先や怪我をしたときの救急法などは、是非事前に学んでおきたいものです。