檜原村エコツーリズムについて


檜原村へようこそ

檜原村は、恵まれた多様な資源をもっており、都市住民を中心に身近な自然との触れ合いや、地域固有の文化体験等へのニーズの高まりを見せるなか、近年、急速に首都圏近郊でそれを実現できる受け皿の場として、檜原村への期待が高まっていると認識しております。

併せて、村内において、村の特色ある自然環境資源や、地域固有の歴史文化・生活資源の活用を通して活力ある「持続的な観光地域づくり」の実現を目指し、「エコツーリズム」による地域づくりを推進して行くことが求められております。

これらを踏まえ、檜原村では平成28年6月に檜原村エコツーリズム推進協議会を立ち上げ、村の「自然環境や歴史文化など、地域固有の魅力を地域ぐるみで観光客に伝え、その価値や大切さが理解され、保全につながっていくことを目指す仕組み」である、エコツーリズムの推進に取り組んでまいりましたが、この度、策定いたしました「檜原村エコツーリズム推進全体構想」が、国の認定を受けることができました。

今後は、この全体構想を基に、エコツーリズムを更に推進し、自然がもたらす恩恵である生態系サービスを約1,400万人が暮らす東京と言う大都市に提供する役割を果たしつつ、また日本の原風景とも言える我が国固有の原点である「村」の文化を、心の癒しの受け皿として都市住民に提供していきたいと考えております。

そして、海外から多くのお客様を迎える時代にあって、エコツーリズムの推進により「檜原村のある東京」と言われるよう誇りを持って世界に情報を発信し、日本固有の原風景とも言える自然や文化の素晴らしさを伝えていきたいと決意を新たにしております。このエコツーリズムの推進活動により、村民全員が世界に誇れる幸福を感じ、住みたくなる村づくりを目指していく所存でございます。

結びに、全体構想の策定にご尽力賜りました檜原村エコツーリズム推進協議会委員の皆様をはじめ、ご指導をいただきました国、東京都の皆様、関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。

檜原村長 坂本義次


エコツーリズムとは?

エコツーリズムとは、地域ぐるみで自然環境や歴史文化など、地域固有の魅力を観光旅行者にお伝えして、その価値や大切さを理解していただき、環境保全につなげていくことを目指す仕組みです。

そしてエコツーリズムの考え方に基づいて自然や文化を守りながら地域の魅力を体験するプログラムを「エコツアー」といいます。

地域住民自らが地域の資源の魅力「地域の宝」を発掘してその価値を認識し、観光旅行者に伝えることで新たな観光資源が生まれ、持続的な地域づくりにつながります。

檜原村エコツーリズム推進全体構想が国に認定されました(檜原村ホームページ) ↗


エコツーリズムで
何が変わるの?

私が変わる

自然の美しさ・奥深さに気づき自然を愛する心が芽生え、環境問題や環境保全への意識が高まり行動が変わります。

地域が変わる

地域固有の魅力を見直すことで、地域の人々が自信と誇りを持ち、生き生きとした地域に変わります。

そしてみんなが変わる

自然や文化を守り、未来への遺産として引き継いでいく活力ある持続的な地域に変わります。

*エコツーリズム推進法について

地域でエコツーリズムに取り組む総合的な枠組みを定めた法律で、平成19 年6月に成立しました。エコツーリズムを通じて、わが国の自然環境を保全し、後世に伝えていくことを目的としています。法律では「自然環境の保全」「観光振興」「地域振興」「環境教育の場としての活用」の4つを、地域の創意工夫を活かしたエコツーリズムを実現させるための基本理念としています。

また国では法律に基づいてそれぞれの地域で作るエコツーリズムを実行するための基本的な計画「エコツーリズム推進全体構想」を認定し、地域の取組を応援しています。檜原村は「檜原村エコツーリズム推進全体構想」が平成30年4月に認定を受け、推進法認定団体になりました。国(環境省、国土交通省、文部科学省、農林水産省)は全体構想の認定を受けた市町村に対して、広報に努めるなど、地域のエコツーリズム実現に関する施策を推進します。

檜原村エコツーリズムの目標

地域と人材を育てる
エコツーリズムによる
観光村づくり

資源を活かす
エコツーリズムによる
観光村づくり

安全と安心に
配慮した
観光村づくり


これら目標実現のため、檜原村では村民の皆さまからのご意見をエコツーリズム推進の目的や事業に反映させながら次の3 つの基本方針を定めます。


檜原村エコツーリズムの基本方針

1. 村の生物多様性豊かな自然を守り育てる

今ある美しい自然を保全し、多様な生物と共に暮らせるように守りつつ自然との関わりから生まれている地域文化を継承する。

2. 村の文化歴史を伝え活かす

貴重な伝統文化を次世代に伝え活かし未来の子孫に誇る。

3. 村の観光産業を興す

エコツーリズムに基づく観光推進のしくみを作ることで村の産業を興し村の持続的な発展に繋げ、雇用の場の創出と安心して生活できる持続的な居住環境の実現を目指す。